新型コロナウイルス肺炎治療用漢方薬
「三薬三方」の紹介
3月23日に中国国務院の記者会見で紹介された、新型コロナウイルス肺炎との闘いに素晴らしい治療効果を発揮した漢方薬の「三薬三方」を紹介します。
「三薬」とは“金花清感顆粒”、“連花清瘟膠嚢”、“血必浄注射液”の三種類の漢方薬のことです。
「三方」とは“清肺排毒湯”、“化湿敗毒方”、“宣肺敗毒方”の三つの漢方方剤のことです。
「三薬」
金花清感顆粒
【成分】
金銀花、石膏、麻黄、苦杏仁、黄芩、連翹、浙貝母、知母、牛蒡子、青蒿、薄荷、甘草などの生薬
【由来】
2009年にH1N1インフルエンザのために開発された中成薬(漢方薬)です。
【対応症】
新型コロナウイルス肺炎の軽症や一般型の治療に。
【主な効能】
発熱時間を減らす、リンパ球、白血球が正常に回復の率が高くなり、軽症から重症への転化が明らかに下がります。
連花清瘟膠嚢
【成分】
連翹、金銀花、炙麻黄、焼苦杏仁、石膏、板藍根、綿馬貫衆、魚腥草、広藿香、大黄、紅景天、薄荷脳、甘草などの生薬
【由来】
知名漢方の方剤である麻杏石甘湯と銀翹散から組み合わせた新薬です。
【対応症】
新型コロナウイルス肺炎の軽症や一般型の治療に。
【主な効能】
発熱、咳、疲労感は早く消失します。軽症及普通型から重症への転化を緩和し、核酸が陰性になるのを促進します。
血必浄注射液
【成分】
紅花、赤芍、川キョウ、丹参、当帰などの生薬
【由来】
2003年のSARS中に開発された中成薬(漢方薬)です。
【対応症】
重症と重篤患者の治療に用います。感染により誘発される全身性炎症反応症候群に適用しおり、多臓器不全症候群の臓器障害の配合治療にもできます。
【主な効能】
臨床研究では、西洋医学との併用が治癒した退院の率を改善し、重症から重篤への転化を軽減できることをしめされています。
「三方」
清肺排毒湯
【成分】
麻黄、炙甘草、杏仁、生石膏、桂枝、沢潟、猪苓、白朮、茯苓、柴胡、黄芩、姜半夏、生姜、紫菀、冬花、射干、細辛、山薬、枳実、陳皮、藿香など21味の生薬
【由来】
古代名医張仲景の≪傷寒雑病論≫中の名方剤を入れて配合した新方剤です。
【対応症】
新型コロナウイルス肺炎の軽症、一般型、重症、重篤の治療に。
【主な効能】
発熱、咳、疲労感などの症状により早く改善し、効果的に患者の肺画像の改善と肺病変の吸収を促進します。
化湿敗毒方
【成分】
生麻黄、藿香、杏仁、法半夏、厚朴、蒼朮、草果、茯苓、生黄蓍、赤芍、テイレイ子、生大黄、甘草などの生薬
【由来】
中国国家中医薬チームによる早期の国家診療方案に推奨された方剤に基づいて、武漢の金銀潭病院の臨床診療を結合して開発された中心的な方剤です。
【対応症】
新型コロナウイルス肺炎の軽症や一般型、重症の治療に
【主な効能】
核酸が陰性になる時間と入院中の平均天数を大幅に短縮し、臨床症状を改善し、理学的な検査と肺CTの改善を促進することができます。
宣肺敗毒方
【成分】
生麻黄、苦杏仁、生石膏、生薏苡仁、茅蒼朮、広藿香、青蒿草、虎杖、馬鞭草、干芦根、テイレイ子、化橘紅、生甘草など13種の生薬
【由来】
麻杏石甘湯、麻杏薏甘湯などの古典名方剤から組合せた新薬です。
【対応症】
新型コロナウイルス肺炎の軽症や一般型の治療に。
【主な効能】
臨床症状が消失するまでの時間、体温が正常に戻るまでの時間、平均入院日数を短縮でき、軽症及普通型の患者が重症化をある程度防ぐことができます。
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